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基盤研究(C)「壁面分布加熱による新機軸の流体制御手法の実証開発」(2018-2020年度) 代表者:稲澤 歩

高レイノルズ数の壁乱流においては,乱流変動(渦)は境界層厚さ程度のスケールの大規模渦から粘性特性スケールまでスペクトルが広範囲の波数域に広がるため,現在の計算機能力での直接数値計算のみならず,実験においても既存の流速計センサの分解能に限界があり,最少スケール微細渦(粘性特性スケールの10倍程度)までの乱流変動を捉えることは容易でない.本研究では,高レイノルズ乱流に対して,微細渦スケールまでの乱流変動を捉えることが出来るサブミクロン熱線センサを開発し,高レイノルズ数域の壁乱流構造に関する信頼できる実験データを得るに十分な,高周波数応答・高空間分解能の乱流速度変動計測技術の実証を行なう.